3DCGをやってる人なら分かると思うのだが、大まかに分けて4つのライト について今回考えてみましょう。
要素としては、ライトの”強さ”と”色”がメインです。絵によって変化させ
る必要はあるとは思いますが、コレくらいは考えておくと、絵に奥行きが生ま
れます。
照明の種類による光の表現もありますが、2Dではあまり神経質になることも
ないでしょう。
●キーライト
まあ、太陽とか月とか、室内なら蛍光灯などの明かりです。
●スカイライト
環境光ってやつですね。光の強さは特に意識して使うことは少ないのです
でも一応、周りの色として意識しておきます。
●床の照り返し
床の色ですね。以前”カプコン塗り”と称して紹介した、床からの照り返
しです。被写体の近くに物がない場合、最も近くにあるはずの床ですから
有効に使いたいところです。
もちろん、床以外に、壁などの対象物がある場合はそれらとの関わりを考
慮して、照り返しや影を作ります。
●被写体へのレフ板
ここでは、奥行きを持たせたり、意図的に平面的に描写する際の補助光源
として捉えています。今回特に方法論として説明しませんし、特になくて
も構いませんが、描写する際に意識しておくとよいでしょう。
素人のホームビデオやスナップと実際のドラマや写真集との画面の大きな
違いはこういった部分が重要になっている・・ということを意識して比べ
て見るとなく分かるかな?
では、実際に手順に従って説明してみます。
まずは普通にペイントしていく訳です。この際、キーライトとなる照明を自分
で設定してペイントしていきます。(TIPSでもなんでもないですが・・)
基本はこちらから見て左手前に設置。
被写体の奥行きを出すためには・・・
手前の方から奥に行くに従って暗くなり、また、左から右に
行くに従って暗くなる!
というのが、重要というか、楽に奥行きが表現できるからです。もちろん上か
ら下に行くに従って暗くなるというのがあります。
これらの3軸を意識して影をつける、ハイライトをつけるをしていれば、勝手
に立体的になります。OK?
ちゅーことで、とりあえずペタペタペイント。
途中でちゃんと塗り分けるのが面倒になって、
肌は別レイヤーで乗せることにする。
このときにベタ塗りしたレイヤーがあるなら
複製して色域指定して削除することでパーツ
ごとのレイヤーも作りやすい。だから、ベタ
のレイヤーはとっとくといいよ。
で、水着のレイヤーを描く。
今回ちょっとキツ目の色で塗って、透かし
て肌の立体感を出そうと思ったのだが、上
手くいかなかった。
結局(通常、75%)で重ねる。
という訳で、改めて照り返し用のレイヤーを
制作。今回は回りの環境光はブルー・・それ
から肌の色も影響したということで、いつも
の紫。便利な色やの〜・・。
作り方自体は、肌のレイヤーを”複製”して
グレー化。
その後、カラーバランスで紫っぽくしてから
光が当たっていると思われるところを消しゴ
ムでグリグリ消して行くだけ。ああ簡単。
<図は制作した照り返しレイヤー+線画>
で、ハイライトを乗せてまあ一応大体塗った。
キャラクターや対象物が複数ある場合、その
位置関係を考えます。
手前の物ほど、レフ板の色などの設定が反映
され、奥のものほど環境光に影響受けます。
これらの設定は、カラーバランスなどで対応
出来ます。(今回はなにもしてませんが。)
また、別レイヤーで作っていればフォーカス
によるボケや材質により光の反射によっての
ソフトフォーカスなども加えるといいかなぁ
・・とか思いますけどね。
というわけで、これは水着のレイヤーに対し
て、似非ソフトフォーカス的なものを加えた
バージョン。肌に比べて光を反射する材質と
言うことで、材質の色が他に影響を受けてる
・・・ということで。
作り方としてはそのレイヤーの複製を作り、 ガウスによるボカシをかけて薄く重ねるだけ 今回は透明色保護をかけた上で”ノイズ”を かけて、”移動”させたものをつかってます が、まあ分からないでしょう。
普通のソフトフォーカスでもいいのですが、
後々調整しにくいので、私はよくこの方法を
使います。
といった感じですね。
この後、画像を統合して仕上げをして行く訳ですが、WEBで載せる画像なら、
そんなに気を使う必要もないと思います。少し大きめに描いて、縮小してしま
えば、細かいところは気にならなくなります。
最後にかけるフィニッシュというとレンズ関係ですね。
Picture Publisher 8にある”カメラの絞り”などのレンズのゆがみを考慮し
たフィニッシュワークも面白いですよ。
逆光とかレンズフレアの機能って、絵に適用する場合、こういったことが分か
って使えるかが重要だと思います。分かって使えれば、更にリアリティが増す
んじゃないかな?とはいえ、あくまで絵であるわけですから、リアルにこだわ
ることが一番だ!と主張するタイプの人間じゃありませんがね。私は。
最後に今回のレイヤー構成を公開。
私はハイライト関係は出来るだけ手前に持ってくるようにしてます。
描き方によっては、線画より前に持ってくるのもいいでしょう。