ゲームデザイナーは特別な人じゃない・・・と書きました。
ではゲームデザインというのは何でしょう?どういった仕事のことを言うのでしょうか?
これにはいろいろありますしそもそもの”ゲームデザイン”が、ちゃんと定義されていないので説明が難しいのですが、ここでは私なりのゲームデザインとはなにか?の考え方を述べさせていただきたいと思います。
・格闘技を学ぶことに例える
そもそもゲームデザインなんて、”面白いゲームを作るための理論”というものがあるのかどうかも疑わしいのですが、このサイトでそれを否定しまっては存在自体を否定するようなものなのであえて”ある”と考えます。
では、それはどういったものなのでしょうか?
私はゲームデザインとは異種格闘技における技・・つまり型や殺陣のようなものをを指し、ゲームデザインという型を学ぶことである程度の技術・・格闘における”強さ”を身に付けるようなものだと考えます。
普通の一般人相手なら確実に買ってもらえるゲーム制作を目指すこと・・でしょうか?
・流派とゲームジャンル
さらに格闘技に例えるならば、中国拳法やテコンドー、カラテといった流派やスタイルといったものはゲームジャンルにも当てはまるでしょう。
シューティングゲームならば、背景のスクロール速度、敵弾の処理、敵のアルゴニズムや敵弾の撃ち方(ばらまき・自機狙い・8方向)さらにはオプションの動きや当たり判定スクロール開始ラインの設定などなど・・・
それらの”型”を体に覚えさせることで、初めての相手でもある程度”戦える”ようになりそれが”クリエイターの強さ”に繋がるのではないでしょうか?
・ゲームジャンルによる相手(プレイヤー)の違い
ですがシューティングが好きな人向けにシューティングゲームを作れてもRPGが好きな人にはなんの興味ももたれない・・という場合があります。
最近は一般プレイヤーを取り込め!みたいな風潮もありますが、これはこれでまったくゲームに関心を持たない・・・それこそ象のような相手に素手で戦いを挑むようなものです。
ギャンブル性という毒を盛るとかその人の興味のある他の趣味をリアルに表現したゲームを作る・・・といったエゲツナイ方法しかないでしょう。
・近代戦争の時代へ
本来ゲームメーカーに入るというのは格闘技で言うところの師弟関係や流派に属して技を身に付けるといった感じかな?とか思っていた部分もありますが、近年の3D技術の進化という武器を手に入れてからというもの、入社した瞬間にライフルを一丁持たされ「これで突撃してこい。作戦は司令部で立てて指示する」みたいになってしまいました。
これも時代の流れでしょう。そんな感じで今は型にはまった”一騎当千の達人”はあまり求められていないのかもしれません。今のゲームデザイナーは”作戦立案”とそのための ”情報収集能力”が求められているといっても過言ではないかもしれません。
・ゲームはどこまでいってもゲーム
ですがゲームをデザインするというのは、結局はゲームを作ることには違いありません。
将棋やチェスのように本当に戦争するわけではなく、あくまで個人がゲームルールという枠の中で楽しむ・・ということです。その際にコンピューターが相手をしてくれるだけのことです。
ハードの進化、コンピューターやインターネットの普及で武器は確かに手元にあります。
ですが戦う為のルールを作る決定権はクリエイター側に常にあるはずです。
弟子入りするような師匠のようなメーカーは確かに少なくなりました。ですが、だからこそ自分で”型”を考案することが大事になってくるのではないでしょうか?
・攻めの型、守りの型
最後に格闘技に例えて攻めと守りについて。
最近のゲームの傾向として個人的に守りに傾きすぎているのではないかと思います。
買ったプレイヤーの意見や要望、クソゲーといった叱咤の攻撃を受けることでより強い装甲をと守りを固めるうちに最終的に戦車になってしまった。TVCMという絨毯爆撃攻撃で宣伝しまくる。
一般の人がコンピューターという武器を持てるようになっても、クリエイターが育たないのはそんなところにあるのではないでしょうか?戦車にはかなわない・・なんてね。
でも最終的にはいくら好戦的な性格で中に人間が乗っているとしても、戦車と戦おうとは思わないでしょう。「しょせんバーチャルじゃん」とその正体がコンピューターで動いているソフトだと思われてしまったら最後です。
あくまでゲームはコミュニケーションツールだということを忘れずに面白さを追求すること。
ゲームデザイナーを目指すならば、日々精進ですね。