今回は画面の発色について考えてみましょう。
最近は普通にフルカラーのペイントも出来ますし、印刷に耐えられるような大きなサイズの
画面を制作するのにもそんなに投資することなく快適に描くことのできる環境が手に入ります。
しかしながらいろいろな環境が充実し、ある程度それらの環境に対応する必要が出て来ました。
WEBデザインの世界でWEBサーフカラーなどの話が出るように、CGというのは見る人の環境によってかなり左右される分野だと言えます。
まずは分野ごとにどういったことに気をつけるべきかをおおまかに説明していきます。
■コンシューマーゲーム
一般的に気をつけるべき点はやはりビデオ出力を考慮する・・ということ。
これはあまり経験する人が少ないのですが、かなりぼやけた印象になってしまいます。それとターゲットマシンによりますが、赤の扱いが非常に難しい・・という点があります。
最近はTVも性能が良くなってきていますが、やはり古いTVでビデオ端子にゲームをつないで遊ぶ
となると赤のとなりに黒などを置くとぼやけて汚くなってしまいます。
こういった環境である程度ちゃんと見れることを考慮して画面をデザインする必要があります。
その他の注意点としては、完全な黒(#000000)や完全な白(#FFFFFF)という色は極力使わない・・ということです。
これらは宇宙空間や、それ自体が光っているものにだけ使うだけにして、隣接する色に極力影響を及ぼさないように注意しましょう。色を作る際に白や黒はよく使いますがこういった基本的な色も調整を怠ると画面のバランスに影響を及ぼしますからね。
また長時間見る・・という面もありますので、あまり明るい色を画面全体に配置しないのもポイントです。
とはいっても最近は3Dが中心ですので、専門のデザイナーとしてはあまり
気にする必要も無く、メインデザイナーやアートディレクターというボジシ
ョンの上司の指示に従っていればいいのかもしれませんね。逆にいえば個人
で制作する場合、画面全体のバランスを考えるということを怠ってはいけな
いということです。
■WEBサイト
難しい部分がありますね。どんどんと新技術が入ってきている面がありますので、新しい技術を取り入れたり、細部まで見て欲しい・・という面では自由にやっていい部分がありますし、ノートなどの液晶環境やいろいろな解像度・・それにブラウザのことなどを考えるとどんな人に向けたサイトなのか?を考えて、少ないと思われるターゲット層は思い切って切るというのも仕方がないかもしれません。
たとえばゲームのサイトなどを作るならばドリームキャストを始めとした各種インターネット対応ゲーム機の表示能力を考慮するのはもちろんのこと、ビデオ端子などで見た状態を考慮する必要もあるでしょう。
また、会社案内などのビジネス用途のサイトならば、テキストを中心として最新のブラウザでなくても閲覧できるようにしたりといった工夫が必要でしょう。
■携帯ゲーム機
これは液晶が中心となりますので、ドットのにじみはないですが、代わりにスクロールしたときの残像などを考える必要が出てきます。もちろんロムメディアが中心と言うこともあり使用する画像データーを極力押さえ、アニメーションなどはメリハリのある効果的な画面を心がける必要があります。
また電源OFFの状態で白が基本になります。消費電力を押さえる為にはコンシューマーとは逆に白を基調にした画面にするのもテクニックと言えるかもしれませんね。
また携帯向けサイトの画像作成・・といった点では比較的自由に作れるかと
思います。ですが、機種ごとの画面サイズやサイズ上限など注意する点はま
だありますので、一度作ってみると自分の絵を見てもらう機会が増えていい
かもしれません。
とまあ思いつく注意点はまだまだあるのですが、こればっかりは実際の画面で見比べてもらうしかありませんのでここでいくら注意しても仕方がないかもしれません。
ただ、これらに関してはある程度の妥協点や解決する画面構成は制作が可能である・・ということです。
重要とされるターゲットやその環境での表示に満足のいく画面が得られないということは、デザイナーとしては怠慢と取られても仕方が無い行為と言えるでしょう。
こういったことを考えたくない!というのであれば、制作した作品はすべてプリントアウトし、また印刷の業界に進めばいいことです。印刷には印刷でYMCK環境でのさまざまなテクニックが存在しますし、印刷する紙やインクなどの環境によって作品の印象があってなかなか奥の深い世界ですから・・。
今回はこれらの違いがあって、それらに対しての自分の距離感とポジションを一度考えて欲しい・・と思います。