• 表情の表現

    今回はキャラクターの表情のつけ方・・というものに触れておきたいと
    思います。
    一口に表情といってもいろいろとバリエーションがあり、それらについ
    ていちいち説明する訳にもいきません。
    基本的にはいろんな人の表情やしぐさを観察して・・ということになる
    わけですが、今回はアニメやマンガのような実在しないキャラクターの
    表情表現というものを考えてみましょう。
    
    ・思い切った表現を心がける
    基本的に思い切ってオーバーに表現することが大切です。
    このあたりに関してはいろんなアニメやマンガを見ている人にはいちい
    ち説明することもないことだと思いますが、オーバーアクション・・と
    いうものを思い切って絵のレベルで出来ているのが日本のキャラクター
    文化の特徴でもあります。
    なにもこれはアニメに限ったことでもなく昔は実写映画などでもコメデ
    ィや特撮などではオーバーなアクションが多く見られたものです。
    
    また、ただオーバーにすればいいというものでもありません。
    おとなしく無口なキャラクターは無表情でアクションを押さえたりと、
    キャラクターの個性に合わせた表現も重要です。
    
    ・普段から表情というのは出る
    そう、普段のしぐさやポーズからも表情というのは出るものです。
    活発な感じのキャラクターはツリ目で普段から怒ってる感じだったり、
    逆にタレ目だとおっとりしたキャラクターに見えるでしょう。
    
    姿勢がネコ背だったりすると体の調子が悪いのか?とか思いますし、む
    やみにピンと張った姿勢なら普通以上に健康っぽいでしょう。
    
    設定上のキャラクターをいかに普段から表現するか?というのは空想の
    キャラクターには重要な要素でただそのキャラクターが立っているだけ
    で伝わることも重要な要素です。
    
    ・見せ方による表現
    と、ここまではいままで書いてきたテキストのおさらいでもありますが
    今回はさらにどう見せるか?というのも意識して欲しいと思います。
    これは画面構成・・レイアウト的な部分かもしれませんが、たとえば表
    情ひとつとっても上から見るか下からみるかでもかなり違ってくるので
    す。
    たとえば日本の伝統芸能の"能"のお面。
    http://www.mars.dti.ne.jp/~tuboicom/hyoujou.htm
    同じ面ですがこのように表情が変わります。
    
    顔のパーツのつきかたによってはこのような表情変化もある程度押さえ
    ることが出来たり、意味合いが変わったりもします。
    たとえば怒った女性の顔。上から見下ろすのとしたから見上げるのとで
    は同じ顔でも印象がかなり変わるものじゃないでしょうか?
    
    <参考URL>
    http://www.mars.dti.ne.jp/~tuboicom/
    http://www1.odn.ne.jp/noh-masks/
    
    ・目の描き分けによる差別化
    一番最後に簡単で効果的な方法として、どんな目を描くか?で書き分け
    る方法も紹介しておきます。
    目は口ほどに物をいう・・ということわざにもあるように、目の描き方
    ひとつでキャラクターの性格や心理状態などを表現することができます。
    
    目を大きく描くことで、表情の変化を豊かにし、際立たせることが出来
    たり、小さく描く事で心理的な個性を弱める働きもあります。
    アニメのように演技するキャラクターは目が大きめの方が都合がいいで
    すし、癒し系キャラクターのように”悩み事を聞いてくれる”感じを出
    すには目を小さく描いて個性の主張を押さえるのも重要なポイントです。
    
    しかしながらこれはある意味諸刃の剣でもあり、普段から表現の幅を目
    に頼ってしまうとどうしても表情の幅にも限界が出て、他のキャラクタ
    ーに見えてしまう・・・という現象が起こりがちになります。
    
    普通のキャラクターを描いたつもりでも、少し上を向いたり笑ったぐら
    いでタレ目のキャラに見えてしまっては、普通のキャタクターも描けな
    いことになってしまいますからね。
    逆に言えばこれは、顔の形を表現する上でも重要な要素ともいえます。
    顔の形の目の位置の関係をしっかり設定することも大切で、立体を把握
    したうえで作画することを心がけてください。
    
    
戻る