さて、今回はキャラクタービジネスを考えてみましょう。 キャラクタービジネスやライセンシー・・というものは最近注目を集め 始めた分野でもあります。 いままで、主にアニメやコミックなど、大衆にPRするメディアを通じ て"キャラクター"というものを認知させ、そのキャラクターグッズな どの売上を目指すものです。 いまやこういったことはゲーム業界にとっても切り離せないことです。 大衆化が進みヒット作とよばれるもの本数も伸びてきたところに、画面 の表現力の向上や元々ゲームが持っていた一体感がその人気に拍車をか けてくれるのもうなずけます。 また、中国などのおもちゃやプライズの生産拠点が安価で高品質なグッ ズ制作にも一役買っているのも追い風になっています。 (プライズ・・・UFOキャチャーなどの商品は想定される一般小売価 格の上限は風営法によって定まっています。その為、プライズなどの非 売品商品の供給メーカーが品質の向上に努めたのが発端かもしれません ね。) しかしながらそれらキャラクターグッズの売上を期待したゲームや逆に 人気のあるキャラクターをゲーム化することがよいことか?というのは 一昔前のメディアミックス戦略とよばれるものやバンダイやTOMYと いった大手おもちゃメーカーがいまいち振るわないことを考えるとあま りいい方法ではないかもしれません。 それはゲームにおいて人気のあるキャラクターを立てるのにかなり条件 があるからともいえます。 たとえばスクエアのファイナルファンタジーシリーズ・・ゲームの売上 はかなり伸びているといえますが、それがキャラクターグッズの売上に 繋がっているか?といえば、素人からみてもそうではないといえます。 それに対してポケットモンスターや遊戯王・・といったものはキャラク ター商品・ゲーム共に上手くいっていると思います。 この差はやはり"コレクション性"という部分につきると思います。 通常ゲームにストーリー性があれば、感情移入できるキャラクターとい うと主人公となるキャラクターだけになってしまいます。これがモンス ターやカードを集める・・ということで、プレイヤーそれぞれの思い入 れのあるキャラクターが異なってくるのです。同じようなことは恋愛シ ュミレーションのようなゲームでも言えるでしょう。 またアニメでも同じことが言えます。 東京ムービーのとっとこハム太郎と名探偵コナン。これらはどちらも低 年齢向けのアニメで同じ会社が制作しながらも性質は違います。 コナンは高い年齢層にも楽しめるつくりになっており、視聴率的にもか なり高いながら、そのキャラクターグッズの展開の弱さから無料で放映 しているコンテンツであるアニメ会社からは、利益を上げにくい作品に なっています。それに比べるととっとこハム太郎の方が各種アイテムの 豊富さでライセンシーとしてなんとか利益の出る作品となるわけです。 こういったキャラクターグッズや商品チャンネルを持つということは、 今後のゲーム業界でも重要な要素になってくるかもしれません。 では実際に人気のあるキャラクターを制作するにはどうしたらよいの でしょうか? できればそういった方法論でキャラクターやゲームを作って欲しくは ないというのが本音ですが、まずは注意すべき点を述べておきます。 ・見た目で分かりやすいこと まず見た目でどんなキャラクター(個性)なのか分かるものでなく てはいけません。 ・感情に訴えかけるものでなくてはいけません。 かわいい、怖い、気持ち悪い、かっこいい・・などなど分かりやす いデザインをしつつも、それらの感情を見ている人に与えることが 大切です。 ・他のキャラクターと区別がつくこと どうしても有名なキャラクターに似てしまう場面もあるかもしれま せん。その場合はより特徴的なポイントをつけることが大切です。 シルエットや色などそれらキャラクターの特徴をつけ、たとえば影 だけのシルエットクイズでも分かるぐらいにしましょう。 ・色や形の印象を効果的に使う たとえば爬虫類だけどかわいいキャラクターをつくりたい・・・と いった場合、それらの特徴を上手く利用することが大切です。 たとえばカエルのファンシーキャラクターの時に爬虫類の特徴であ る目が横にある・・とかまぶたが下から閉じるなんて特徴はつけな いでしょう。ですが緑の特徴や飛び出た目・・それに以前書いたよ うに鼻から口への距離が短いことが”かわいい”ことを印象付ける キャラクターにしやすい・・といえます。 反対に今年の干支でもある馬なんかはどうしてもかわいくならない んですよね。鼻は長いし、正面に目を描きにくいですから・・・。 また形状や色が本来持っている意味をサブリミナル的に使うのも重 要です。 ・組み合わせでストーリーを感じさせる。 単体ではなく、たとえば男性キャラと女性キャラが2体並んで立っ ていれば”カップル”というのが分かると思います。 よく似た感じのキャラクターならば上手くいってるんだろうなとか 大きさが違えば大きいキャラクターがいばってそう・・というのが 感じられ、ストーリーが想像出来てしまいます。 普段の生活やおいたちを設定することで、特徴もつけやすいですし 感情移入のしやすいキャラクターになることでしょう。