今回はフォルムとディテールという要素で考えて見ましょう。
これは3DCGでいうところのモデリングとテクスチャーになるのかな?
細かい意味でのニュアンスは違いますが、CG屋さんにはそんな感じで考
えてもらってもいいかな?
けどこれらは自分の絵柄を決定するのにおいて、どこを重点にするかによ
って大きく変わってくると思います。これは皆さんが目標とするクリエイ
ターによっても方向性が変わったりします。
皆さんはどんな作品でこの業界を目指しましたか?ファイナルファンタジ
ーシリーズのムービーだったでしょうか?それとも格闘ゲームのアニメパ
ターン?もしかしたらシューティングゲームの弾幕かもしれません。(^_^;)
ただ、ゲーム業界に限っていうならば、そういった特出した才能が出にく
いのではという懸念があります。かといってアニメ業界がいいなぁといっ
ている訳でもなく、やっぱりアニメはアニメで30年もメカと美少女から離
れられないといった部分もありますから。
しかしながら売れるものを考えると結局行き着く所は同じだったりする訳
です。またそれだけでは作品の質というものが画一化されてしまう為に、
アクセントというかキーになる才能をアニメ・ゲーム業界に限ら
ずに常に求めているという部分はありますよね。
で、話を元に戻しますが、自分は一体何がしたいのかを明確にする必要が
あります。”ろりぷに萌えなキャラがいっぱい描きたいぜ!”というのも
この際アリでしょう。ゲームが好きだからゲームで飯を食うためにどんな
努力でもオレはするぜ!みたいな人は、個人的にはいらねーんじゃない?
とか思っちゃったりする訳です。(問題発言)
とはいっても会社が求めていない訳ではないですし、アシストとして求め
ている人も沢山いる訳ですから、悲観することはありませんが・・それじ
ゃあ寂しいでしょ?ということは言いたい。
でアシストに甘んじたりせず、メインをはれるようになる才能を業界を待
っている訳ですが、その際にデザインという意味合いでいうとディテール
にこだわるか、動きにおいてのフォルムにこだわるか?ということになっ
てきます。3DCGにおいては両方にこだわってリアルにするべき・・と
いう部分がありますが、これは観客の情報の処理量において無駄が多すぎ
ます。例えば皆さんが道を歩いていて、道端のアスファルトの隙間に生え
ている雑草の量や色、どの程度踏まれて折れているか枯れているかなんか
分からないでしょうし、見ていないでしょう。実際に仕事で作るとなって
ハード的に許されるならば、参考資料を集めて自然な感じに作りこむこと
も無いとはいいませんが、観客が見ていないんだからかなり無駄な作業と
言えるでしょう。
自分のした仕事を印象づけるには、それなりの創意工夫と情報のコントロ
ールが必要になってきます。一般的に描き込む事に得られるディテールと
動くことでより印象を強くするフォルムに大別されます。
・フォルム
今回はアニメ的な説明をさせていきますが、完全にゼロの状態から映像を
起こす・・というのはそれはもう大変な作業です。で、フォルムにこだわ
るというのは何も細かくするばかりではない・・ということです。
ここまでの3DCGは手書きでは不可能だった細かく正確な描写が可能に
なったこともあり、コンピューター的な目新しさが人気を引っ張ってきま
した。ですが、PS2などの登場により、ある程度の技術力があれば、デ
ィテールの追加の上限は実質的になくなってきます。そしてこれからのC
Gで”目立つ”ためには情報の追加以上に、いかに情報の削り落とすかが
重要になってくることでしょう。その為にフォルムを洗練させる・・とい
うのは今後非常に重要になってくるでしょうし、動く映像メディアはこの
あたりの出来次第で、全体のクオリティが大きく変わってきてしまいます。
そしてフォルムが重要なのは分かってもらえたかと思いますが、これらの
質を左右するのは、やっぱりいいアニメにどれだけ触れて、絵を動かした
い!!と思うかどうかにかかっていると思います。
・ディテール
で、アニメ・ゲームに限らず最近の風潮としてやはりディテールはどんど
んと進化する風潮があるように思います。これはデジタル化・・という波
によってもたらされている部分もあるかもしれません。というのもやはり
CGというのはディテールを追加しやすい部分があるからです。例えば3
DCGなどではテクスチャーを貼ることで、今まで描くのが非常に面倒だ
った迷彩服などの表現が出来るようになりましたし、2Dで描くにしても
あとでエフェクトをかけたり、修正したりするのが容易になりました。
こういった理由によって絵としての向上が目覚しい部分が多いことをあり、
また商業的なレベルを上げる為には必要なことだとは思います。
と、意外にもこれらのレベルを両方とも高めるのは予算的にも技術的にも大
変なことです。ですが自分のやりたい方向性を見つめなおし、自分の技術を
どう磨くのかはあなたたち次第です。