同人活動の是非
今回は同人活動というものに少し触れておきたいと思います。
これはやりすぎもよくないし、やらなさすぎで芸術家を気取ってもらっ
ても困るなぁ・・とかいう部分もあったりするのでなかなか一概には言
えません。また、企業として面と向かって同人活動を推奨するのも問題
があったりで、ゲーム系専門学校などでもなかなか触れられることのな
いタブーのような部分でもある訳ですが、私なりにこの辺に結論を出し
てみたいと思います。
まず、同人活動の良い点を挙げておきます。
基本的にコミケなどの同人誌販売・・・これを経験することで、自分の
絵の価値に対して認識することが出来ます。
現在のコミケではオリジナル作品で描き続けることは難しく、パロディ
などに手を染めてしまうと、なかなか自分自身の作品の価値とオリジナ
ルの持っている魅力を混同してしまいがちなのでこのあたりには注意が
必要ではありますが、”売る”ということを通してユーザーとの交流を
体験することは、少なくともプロとして絵に”商品性”を持たせること
において重要な経験になるでしょう。
そして、マンガ作品などを描くことを通して何でも描ける必要に迫られ
ます。マンガはキャラクターだけを描けばいい訳ではありません。
いろいろな動きを表現したり、画面の構成を考え背景などの作画力も要
求されます。
結局その速度の程度の差こそあれ、絵は描くことでしか上手くなり得ま
せんので、これらは自分の経験値を上げるのに効果的でもあると言えま
す。
また、責任のレベルは低いものの締め切りに間に合わせることの重要性
も感じることが出来るでしょう。
そして、パロディ作品などでもオリジナルの作品にキャラクターを似せ
ることを考えて絵を描くことも実際には何人ものデザイナーで一本のゲ
ームを作る際には”絵を合わせる”必要にあたって重要なスキルにもな
ります。
さて、ここまで書いてきていいことずくめのような気もしますが、やっ
ぱり問題はある訳です。
まず、第一に作品の内容に関しての評価を受けることが現在のコミケで
は非常に難しい・・ということです。何が良くて何が悪いのか?売った
本の冊数でしか図れないような流れになってしまっています。
そして、特にパロディなどに関しては著作権の問題を軽視しがちになり、
これからその著作権でお金を稼ごうとするならばこれは致命的です。
また最近では逆にWEB上でのファンアートを無料で見せるのが普通の同人活動
に見られている部分があります。
それには広告による微々たる収入でさえ、まるで悪いことのように考えら
れ、広告バナーを毛嫌いする風潮まであると聞きます。
ハッキリってコンテンツとしての自分の部分を認識した上で活動できない
ならそれは意味がないどころか、真剣にコンテンツによる収入を目指して
いる人に対しての妨害行為ではないでしょうか?
これは趣味だから・・素人だからではすまされない事実だと考えます。
ここまで色々挙げてきましたが、上手くなるためにはかなり有効な部分
もあるというのは最初に書いたとうり・・。では上手くなるために同人
活動するにはどうしたらいいか?ということなる訳です。
まず重要なことは、”プロになる”と思った瞬間に自分の作品の評価と
いうものを分析しつつ活動し、同時にコンスタントに作品を作り続ける
ことで自分の適性を考えるということです。
私が常々言うようにプロの方が偉いわけでもなんでもありません。が、
好きなことで生計を立てるというのはそれなりに難しく実力を必要とし
ます。これは事実です。
つまり、プロになるならその為のアマチュア活動ということを認識して
努力する必要が出てくる訳です。
絵は描けば描くほど上手くなるわけですが、手近な目標がないとなかな
か続けることは難しいものです。これはプロだって同様。
まずはその目標として上手くアマチュア活動で達成していくことが第一
ではないしょうか?その為にはパロディ作品からは原則的に”卒業”し
て欲しいと思います。
そして同時にインターネットで作品などを公開して、自分の絵の中身に
関する情報収集を活発に行うということです。
特にインターネットはそういった”感想”などを収集するにはもってこ
いの場所です。掲示板やフォームなどで気軽に書きこんで貰いすい環境
ですし、見やすくすることや工夫や、本の内容をそのまま公開するかど
うかなどで、見る人のことを考えるキッカケにもなることでしょう。
こういった活動を通して、自己表現を絵や世界観で表現出来る様になっ
て欲しいと思います。