• 自分の得意分野って?

    ということで、まずは自分の得意分野を見直すことから始めましょう。
    これから趣味でやるにしてもプロを目指すにしても、好きなことから始めるのは 基本中の基本。集中的に勉強して、例え一部分でも市販のゲームや映像に勝てる 所を作るというのが目標になります。
    「そんなの無理じゃん!」なんて最初から諦めてはいけませんよ。

    絵というのは、上手い下手ですべてが決まる世界ではありません。とはいえある 程度は上手くないと・・という部分もあります。
    プロとしての最低限の技術力と自分自身の想像力が合わさって、それらが上手く 噛み合わせる必要があります。

    ・技術
    まずは技術について少し説明しておきます。
    上手い・・ってどういうことなんでしょう。分かりますか? 非常に難しい部分ではありますが、絵に説得力を持たせる・・ということだと思 います。よく”デッサン力”・・という一言でかたづけられてしまいがちですが こと、想像するということが多いCG分野では、想像したものに対して、あって もよさそうとかこんなのがあったら面白い、恐い、カッコいい・・などと感じさ せることが重要です。その際に”今までにないけどありそう”という説得力を絵 に持たせる作業が必要になってきます。
    例えばガンダムに代表される人型ロボット。その中のザクの頭部などはデザイン 的に見てもナチス兵のヘルメットを連想させます。またタイガー戦車のような型 番のつけ方からいっても、第二次大戦というものをモチーフにしていることは容 易に想像出来る訳です。が、実際にそういうものを連想させたり、モチーフに起 用したりするためには戦争の知識や資料といったものを集め、それらを上手く取 り入れることが出来る能力というのものが必要になる訳です。 ザクにバズーカーを撃たせたい・・と思ったら、まずバズーカーというものを描 けなければいけません。単なる円柱ではなく撃つための機構や安全装置に弾薬の 補給方法までを考慮しなければ、見る人の目には”リアル”には映らないでしょ う。これらはその世界観に応じて程度の差はあっても必ずあるものです。 少し話が難しくなりましたが、要するに実際にあるものをリアルに描けるという 技術は決してムダにはなりません。また出来ることならただそっくりに描くだけ でなく、自分で描いている物の機能・・というものを考えながら練習することが 遠回りのようでも着実に上達する秘訣でもあります。

    ・想像力
    最近の若いもんは・・・とはいいたくないですけど、想像力が乏しい人が多いで す。特にアニメ・ゲーム好きの人ほどね。このあたりが専門学校卒の人材が嫌わ れる要因かもしれません。これらの決定的な原因は本人が映像のエキスパートの つもりで多くの映像作品に触れすぎた為に、固定概念というものが生まれてしま っている為だと思います。
    これが、一概にダメだとは言いません。いわゆるマニア向け・・といわれる作品 を作るにあたっては、こういったマニアの間の固定概念(常識)を知っている必 要がある為です。同人で既存のアニメ・ゲームキャラの作品の方がオリジナル作 品より売れるようなものでしょうか?

    話を元に戻しますが、こうした既成概念を肯定するか否定するかはあなた次第・・ ・・といった部分もあります。ですがここでいう想像力というのはまったく新しい ことを考えるということでもない・・ということです。
    例えば「大きな木が立っている」という場面の絵を描くとします。この時に人それ ぞれ木のイメージは違っていてあたりまえだと思います。しかし絵に意外性を求め ようとするならば、都庁のように大きな木を描くというのもアリでしょう。(ちゃ んと形として”木”だと認識出来ている必要はあります)実際にそんな大きな木は ありませんから、リアルではないかもしれませんがそれを完全否定する必要なない ということなんです。そうでないとジャックと豆の木のお話だって、”そんなウソ の話聞かせてどうすんの?”とかいうことになってしまいます。
    ともかくこういう固定概念がそれぞれにあり、それらの概念は上手く裏切ってあげ ることが、映像を提供する側の勤め・・だと、私は考えます。
    仕事になれば、木を描けといわれてありきたりの木を描く場面も多いでしょう。3 DCGならば素材のモデルデーターを流用することも少なくないはずです。
    ただ、そんな時に出来ることならボツになって自分の作業が増えるリスクを背負っ ても、あなたは天まで届く豆の木を描けるでしょうか?

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