前回までのテキストで書いた人物の主な構成パーツ、円と円柱とボックス型。これを適した大きさで適した場所に 描けるかどうかで、そのほとんどの出来は決定すると同時に、それこそが想像による絵の”基礎”だと考えます。

ということで、今回は顔の時と同じように”体における普通の大きさ・比率”について述べていきたいと思います。
ということでまたPOSER先生に出てもらいました。

とりあえずここでチェックしてほしいのはパーツの大きさ・長さとその位置関係です。

モデルプロポーションに関しては、よくオススメ書籍として名前が挙がるA・ルーミス著の「やさしい人物画」のか かれているので割愛しますが、結構プロポーションというのは幅があるものです。
年齢の違いはもちろん太っていたり胸が大きかったり8頭身美人とかそれこそこうだ!というのは言いにくいものです。


ですが、とりあえず最低限おさえておいて欲しいところとしては・・

<正面>
■頭身に気をつける。
 特に髪のボリュームがあるキャラクターは年齢設定も加味してバランスをとること。
■首の太さ。基本は顔の幅より少し細い程度だが、どうしても華奢な感じを出すために細く描きがちになります。女児向け人形(バービー等)的にならないようにしたい。
■手の長さ。あまりビンと伸ばすことはないのだが、それでもひじとへそ、手首と股下高さに注目してバランスよく描く。
■手は小さく見えるものだが、アクションや手の表情を強調する意味でも大きく描きがちなパーツの一つです。 基本的には手を広げると顔の大きさぐらいになることを考慮して、大きくなり過ぎないようにしましょう。
<側面>
■胴体の後ろに首が付いていて、全体の重心バランスをとっている点に注意。
■胴体のヒネリに注目。これに関してはいろいろあるので後日。
<背面>
■腕と背中は切り離して考えずに肩甲骨にあたる部分は一体と考える。
■女性を描く場合、お尻とウエストのくびれは重要なポイント。形としては上手い描写は難しいところだが、 最低限胴体の円柱を意識してベルトのラインなどを慎重に描く事。

なお、全般的に言えることとして、手足の長さは大きく長さが変わっても個性で許されがちだが、胴体の大きさの 比率は気を使うコト。

比率が与える印象

ちなみにこれは上半身(胸骨部分)のみを縮小したものです。

バランス的に少し気持ち悪く感じるかもしれませんが、いっきに”子供っぽく”感じるのではないでしょうか?

このサンプルではそう感じないとは思いますがこういった未発達な骨格からこどもっぽさを出すことで”かわいい” といった印象を与えることも可能です。

微妙なところですが、例えば300円の昔のガンダムのプラモデルと今のHGとかMGとかのガンダムのプラモデル。
同じもののはずですが、あきらかに”かっこいい”と感じると思います。
また同じように昔のドラえもんと今のドラえもんも今の方がかわいく感じるのではないでしょうか?
これらは長い年月と流行から自然にキャラクターが本来持っているイメージから絵のバランスとしておちついた結果だと思います。

最初からこんな自分流のベストバランスを探すのは大変でしょうが、それを意識するのが第一歩です。

(おまけ)
昔何かのTV番組で見たワコール人間科学研究所のゴールデンカノンというもの。

美しいと思う女性の体の平均値だそうだ。

それだけ人間の体には正解というものはない・・ということかもしれないね。


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