クラウド兵器と対抗手段
【イオノクラフトの実用化とシールドシステムの発見】

イオノシールドの開発
イオノクラフトが開発されてから30年後。 各種移動手段としてそのシステムが広く普及しはじめた頃にその理論を応用したシールドシステムが 開発された。これによりほとんどの弾丸・ミサイルによる攻撃が無効化できる兵器が開発された。
そのシステムが使えるのは雲海領域とよばれる雲が発生しやすい空域限定ではあるが、これにより航空 兵器が無敵となった。・・だが、その時代は長くはなかった。

"ソード"の開発
ソードとはこれもイオノクラフト理論を応用したイオノレーザーを射出する一種のレーザー兵器である。
ただ一定の場所に2秒間程度、ピンポイントで照射しつづける必要があった。
だがその効果射程が非常に長かった為、地上の固定砲台からコンピューター制御で発射することで、 シールドを装備した音速戦闘機でも簡単に撃墜が可能になる。

ブレイブ・トルーパーの転用
そこで考案・開発されたのが対地攻撃性能が高く、非直線的な機動が可能、かつもっとも効果的な打撃力が与えられる"格闘"が可能なブレイブトルーパーのクラウド兵器転用である。
これを実現するにあたって必要とされたのは、高機動によるGに耐えられるパイロットだった。 だかそれにふさわしい存在はすでにあった・・・それこそがセクサロイド。
しかしながらバトロイドは条約により禁止されている。"機械である"セクサロイドを兵器に乗せるということは 考えにくかったのである。
そこで人間としてのセクサロイドの可能性の実験機関としての認識が高まってきたTUNESにこれらの試作クラウド 兵器が提供されることになった。 これによりようやく実用化のめどが立ってきたのだが、運用の為のクラウドシップ建造期間も含め、開発から約20年 の月日が経っていた。

ジャベリンとクラウドシップ開発
シールド開発からしばらくの間は、まず対空ソードをミサイルなどで事前に破壊し、その上で爆撃攻撃などを行う 戦術が考えられた。
しかしシールドを持ち、互いの攻撃が効かない航空戦力にはまず対航空機の兵器が必要だった。
そこで急遽開発されたのがジャベリンと呼ばれるクラウドシールドシステムを持った敵に突き刺さる一種のミサイル兵器。それと 同時にソード砲台を搭載可能な大型戦闘艦だ。
これはその名のとうり、シールドを張りながら敵に誘導し、突き刺ささった状態で爆発、もしくは内部を攻撃するタイプの 兵器だ。当初はB・Bなどを搭載し敵艦に強行突入を行う小型揚陸艦のようなものも試作されたが、艦内にB・Bもしくは セクサロイドを配置されては意味がないということでこちらが採用された。
とはいえ、敵艦に突き刺さるだけの質量とクラウドシステムを搭載するためにかなりの大型化が余儀なくされるために、いわば 対艦兵器としての性能しかない。空対空ミサイルとして通常の戦闘機に搭載できるレベルのものではなかったのだ。それはソード 砲台にも言えることだった。
それらの需要を満たすためにまずは大型のクラウドシップの建造が急がれたのだった。

クラウドシップの基本戦術
クラウドシップとその搭載兵器にはある種の”矛盾”があるわけだが、それについて簡単に説明しておこう。
■対ソード兵器
ソードは元々対空兵器として開発されたものなので、戦艦の対空機関砲的に考えるのがふさわしいかもしれない。
ただその有効射程の長さとコンピューター制御によって、その有効性は比べ物にならない。また地上の一般ソード砲台のよりも 大型のものを搭載できれば、超長距離からのソード砲台破壊はもちろん地上兵器に対しての打撃力としても非常に有効だ。
ただその射程は無限ではない・・・ということだろう。
■対ジャベリン兵器
ソードの射程が長いといってもその範囲は限られている。第二次大戦時の大艦巨砲主義のような状態に陥らないために さらに超長距離からのジャベリンミサイルの攻撃がある。
ただクラウドシールドは完全な無敵ではない・・そう、雲海領域以外ではシールドが発生しないのだ。そのためクラウドシップ としては高度を上昇もしくは下降させて待ち、通常兵器もしくはソード兵器で打ち落とすことになる。
なお、無人でシールドを展開中のジャベリンに対してソード兵器はあまり有効ではない。ソード照射を感知し自動で回避行動を 取るからだ。もっともその大きさと特性から対地攻撃にも有効ではないが・・。

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